
1940年代のパテック・フィリップ Refl.96が入荷致しました。

パテック・フィリップ Ref.96の希少な12SC搭載モデルのご紹介。
7月も終わりに差し掛かったタイミングでレアなRef.96が入ってきました。Cal.12SCを搭載したセンターセコンドの個体です。ご存じの方も多いかと思いますがCal.12SCはヴィンテージパテックのムーブメントの中でも生産数がかなり少なく、12SC搭載機=レア物と考えて差し支えありません。
今回の個体は12・3・6・9の飛びアラビックに小振りな砲弾型のインデックス。ブランドロゴは”&Co”が付きのロングレター(1950年以前の個体は基本的にロングレターになります)。外周にはブランドロゴと同様にエナメル象嵌でスケールが刻まれ、文字盤全体の凝縮感を高めてくれています。
ケースはそれなりにポリッシュは施されています。文字盤も年代相応のエイジングが見受けられますが、雰囲気を壊す程ではなく、古き良き時代のカラトラバと言える佇まいが魅力的です。

先日のスチールのRef.96(販売済み)に続いて今回の個体もリーフハンド。シェルマンで最もリーフハンドを推している私ではありますが、今回のリーフハンドも文句無しです。立体感と曲線美の組み合わせ、バランス感も含めてパテックのリーフは最高です。加えて青焼きのセンターセコンドと組み合わさることで存在感も増して見えます。

バックルは後年のパテック純正の18KYG製尾錠が付属します。

Cal.12SCはCal.12-120にセンターセコンド用のモジュールを載せたインダイレクト式のセンターセコンド機。そのメカニカルな意匠はムーブメントに詳しくなくても否応なしに惹かれるものがあります。

ケース径は勿論30.5mm。慣れ親しんだ96のサイズ感。言うまでもなく腕乗りは良好です。

通常のスモールセコンドのRef.96と比べると厚みが増しているため若干コロンとしたフォルムになります。

時計としては特に際立って珍しいデザインではありませんが、Ref.96としては中々に珍しい、普段イメージするRef.96とは大きく印象が異なるユニークな一本と言えます。

アーカイブは取得済み。1945年製造の個体です。ダイヤルのデザインについても細かく記載があります。
希少な12SC搭載のパテック・フィリップ Ref.96、当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
※シェルマン銀座店は2024年3月29日より下記住所へ移転しました。
〒104-0061
東京都中央区銀座3-4-17 マツザワ第11ビル
シェルマン 銀座本店
TEL 03-3528-6390