1940年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。
1940年代の手巻きのヴァシュロンのご紹介。希少な18Kピンクゴールドです。
一見は如何にも王道のドレスウォッチらしいデザインではありますが、偶数飛びのアラビアインデックスにドット型のインデックスは良く見るとピラミッドの様な造形で、これぞヴァシュロンと言える佇まい。ゴールドカラーの文字盤も非常に良い雰囲気です。
残念ながら文字盤の9時付近はやや傷が有り、一部素材の地が出ている箇所もありますが、幸い傷は目立ち難い外周に有るため全体の雰囲気は悪くありません。
文字盤及びミニッツマーカーはエナメルの象嵌仕上げ。こちらの立体感も健在で、古き良きヴァシュロンの職人技をご堪能頂けます。
さて今日も針を見ます。この時代のヴァシュロンもヴィンテージのオーデマに負けず劣らず美しいバーハンドを造ってくれています。
今回特に見て欲しいのがこのブルースチールの秒針。肉眼で見ても細く鋭い美しい造形なのですが、長さがミニッツマーカーに掛かるか否か位の長さかと思いきや、
解りますか?髪の毛と同じかそれ以上の細さで先端が伸びており、実際はミニッツマーカーの外周迄届く長さの針でした。これまでも様々な時計を撮影してきましたが、これ以上に鋭い針は無かったかと思います。本当に凄まじい一流の業。脱帽です。
ムーブメントはジャガー・ルクルト製の手巻きCal.V454を搭載。この機械はいつ見てもカッコ良いですね。洗練されたパテックの手巻きムーブも好きですが、このV454は如何にも機械といった造形で男心をくすぐってきます。
現代のピンクゴールドと異なるヴィンテージならではの淡い色味もまた魅力の一つ。
ケースサイズは約33mm。比較的入荷の多い薄型のヴァシュロンと比べてどっしりした造形のケースはやはり迫力が違います。
また、33mmケース径に対してラグ幅は20mmとかなり幅が広く、腕に巻いた時のベルトのラインも一般的な時計と比べて太く・迫力が有ります。装着感もすばらしく、腕乗りの良さは言うまでも有りません。
デザイン性・細部の造り込み・身に着ける楽しさ、全てを兼ね備えた一流ブランドであるヴァシュロンらしい堂々の一本です。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野