1950年代のパテック・フィリップ Ref.2455 が入荷致しました。
今日のパテック、かなりお勧めです。1950年代のRef.2455。
文字盤のデザインは誰が見ても一目でパテックと解る王道のドルフィン針に砲弾型のインデックス。文字盤のコンディションも良好で、目立つ汚れや傷は有りません。
同様にケースのコンディションもオリジナルのシェイプが解る良コンディション。私自身Ref.2455は過去に何度か見た事は有りますが、かなりポリッシュのキツイ、エッジの丸いものばかりでしたので今回この個体を手に取って初めてRef.2455本来の形状を体感しています。
Ref.2455の最大の特徴と言えるのがこのケースデザイン。全体的にはシリンダーケースにも通ずる様なデザインですが、ラグからミドルケースに掛けて刻まれたラインとミドルケースの造形が非常にドレッシー。50年代の、特にアメリカで好まれそうなデザインではないでしょうか。
機械はパテック・フィリップ製手巻きムーブCal.12-120を搭載。
ロゴのエナメルの立体感もしっかりと有ります。
今日は久々に普通のスーツスタイルで撮影しています。
ケースサイズは約33mm。いやこれかなり腕乗り良いですよ!96と比べて一回り大振りなケース径とケース厚が生み出す確かな存在感に、装着感を損なわない適度なバランス感。ドレスウォッチとして文句無しの完成度です。
そして何よりも見て頂きたいのがサイドからの眺め。豪奢且つ優雅、ともすれば相反してしまいそうな要素を内包するケースデザインは決して破綻することなく調和が取れています。私はこの時計から腕時計黄金期と呼ばれる1950年代の感性と熱気を感じずにはいられないのです。
アーカイブは取得済み。1950年製造です。
Ref.2455はヴィンテージ・パテックを熱心にご覧になられている玄人のお客様好みのリファレンスかと思いますが、今回の個体はデザインやコンディション含め、ヴィンテージ・パテックの最初の一本に選んで頂いても必ずご満足頂けると思います。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野