1960年代のオーデマ・ピゲ “ディスコボランテ” が入荷致しました。
オーデマ・ピゲの新着。レアなディスコ・ボランテのご紹介です。
シンプルさを極限まで突き詰めたような2針のスタイルはこの時代のオーデマの御家芸。しかしながらラグを排したまるで空飛ぶ円盤のようなケースデザインのディスコ・ボランテは、ヴィンテージオーデマのドレスウォッチの中でも一際異彩を放ちます。
ディスコ・ボランテはそのユニークなケースデザイン(ベゼルの模様)と文字盤のデザインのバリエーションの豊富さから、近年は特にディープなヴィンテージ愛好家から熱い視線を向けられています。当ブログでは過去に一度だけご紹介させて頂きましたが、ホワイトゴールドにセクター系デザインが非常にクールな一本でした。
今回の一本はサーモンピンクの文字盤からは柔らかさとヴィンテージぽさを感じつつも、ブラックのクロスラインとバーハンドからは幾何学的、工業的なテイストを感じます。ベゼルはクルドパリとエンジンターンドを組み合わせたような迫力のあるデザイン。リューズの刻みまでさり気無くベゼルに溶け込んでいる様に見える、中々に技ありな感じが私としては妙にツボです。
ケースは超薄型で3mm未満(ガラス除く)。ご覧の通りベルトの厚みと殆ど差がありません。
ベルトは一度時計の裏蓋を外し、ビスでケースに取り付けるかなり特殊な形状。ベルト交換は特殊なオーダーメイドが必要になると思いますが、この時計を好んで身に着けるお客様であればむしろ望むところ、ではないでしょうか?
機械はジャガールクルト製の高級薄型手巻きムーブのCal.2003を搭載。この薄型ケースにも収まりつつ精度も期待出来る、文句無しの銘機です。
バックルはオーデマ純正の18KYG製の尾錠が付属。
製造はAW社。APの刻印も刻まれています。
日光の下ではサーモンピンクの文字盤とイエローゴールドのケースはかなり淡めの2トーンに見えます。
ケースサイズは約35mm。数字だけ見ればパテックのRef.570と同じケース径にはなりますが、これは全く別物と言ってよいサイズ感とバランス。恐らくはラグの無いケースデザインと、
厚みを殆ど感じさせない超薄型ケースだからこそでしょう。これはディスコ・ボランテ以外では中々味わうことの出来ない腕乗りです。
個人的にはライトブラウン系のベルトに変えて、茶系のジャケットに合わせてみたいですね。
驚きの薄さとユニークなケースデザインが目を惹くディスコ・ボランテですが、細部のクォリティも流石のオーデマでして、これ純粋にドレスウォッチとしてのクォリティも図抜けて高い一本です。
どうですかこのガラスと文字盤のクリアランスの狭さ。針のハカマの立体感を考えるとかなりギリギリまで攻めた立て付けに、
針の先端もえげつないくらい鋭いですね。よく見れば針自体の厚みも結構ありますよ。思わず久々に針で締めてしまうくらい痺れました(笑)
私同様に針に拘りのあるお客様、是非店頭でルーペでご覧ください。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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