1960年代のパテック・フィリップ Ref.2526 トロピカルが入荷致しました。
かなり久々のパテック・フィリップ Ref.2526 トロピカルのご紹介です。
タイトルで違和感を感じた方、「12-600ATの間違いでしょ?」と思われた方、よく見て下さってます。今回の一本は極少数作られたCal.27-460を搭載した正真正銘のRef.2526です。12-600AT搭載機と比べますと、文字盤と風防のクリアランスや若干長めのラグ、ベゼルがやや低めであること等、僅かではありますが随所に違いが見られ、どちらかと言えばRef.2526の後継機Ref.3428のフォルムに近い印象です。
久方ぶりなので改めてご説明いたしますが、Ref.2526と言えば何と言っても文字盤。二度焼きした陶製文字盤は何とも言えないアイボリーカラーに。この色味、質感、雰囲気がRef.2526を数あるパテックの時計の中でも替えの利かない、唯一無二の存在たらしめているのです。
文字盤にはクラックは無く、ケースコンディションも良好です。
論より証拠のアーカイブ。ご覧の通りキャリバーは27-460、製造年は1961年と表記されています。
後継のRef.3428も1961年製造の個体が御座いますので、重複して販売していた時期があるわけですね。
Cal.27-460のコンディションも文句無しです。
文字盤は珍しいダブルswiss表記。
リューズはPPです。
ケースサイズは約35.5mm。エッジを立てたデザインで小振りながらも存在感のあるRef.96と比べ、Ref.2526は全体的に丸みを帯びた柔らかなケースラインが特徴的。この柔らかなケースデザイン故に、私の様な細腕の方から、がっしりとした腕回りの方まで、幅広く馴染みやすいのも2526の魅力の一つです。
Ref.2526の文字盤は、屋内や屋外などロケーションによって大きく見え方が異なり、シンプルながら飽きることの無くいつまでも眺めていられます。また一つ一つの個体差も有り、同じRef.2526のイエローゴールドだけで複数所有されるコアなお客様もいらっしゃる程です。実際私自身もその美しさに思わずため息を出しながら撮影をしています(笑)
希少な27-460搭載のパテック・フィリップ Ref.2526 トロピカル、当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野