1960年代のロレックス Ref.9578 “ピンホール”が入荷致しました。
ロレックスのスクエアウォッチ、Ref.9578のご紹介。
ホワイトゴールド製のケースはまるで建築物を思わせる様なエッジの利いた立体的なデザイン。薄型でありながらも確かな存在感が有り、ドレッシーさと重厚感を兼ね備えた佇まい。実用時計の雄、ロレックスの時計でありながら今回の一本には美を感じずにはいられません。ロレックスにこんなモデルがあったんですね。恥ずかしながら私は今回初めて知りました。
スクリューバックの裏蓋には専用工具にて開閉を行うための穴が4点設けられており、この穴こそが”ピンホール”の愛称の由来です。
搭載する機械は手巻きムーブCal.650。詳しい方はご存じだと思いますが、このムーブは当店でも度々登場するカルティエのタンクのエキストラフラット等に使われるフレデリックピゲのCal.21がベースでして、実は出自が同じムーブメントです。
ケース正面もサイドや上下でヘアライン仕上げの方向が磨き分けられており、それにより生じる光の反射や陰影はより表情豊かに。サンバースト仕上げの文字盤との相性も最高です。
ケースサイズは約26mm×26mm。エッジの利いたマッシブなケースデザインでありながらも厚みは非常に薄く、ドレスウォッチとして申し分のない腕乗り。
この手のテイストはついついパテックやバシュロン等の3大ばかりを追いかけてしまうのですが、今回のロレックスは個人的にかなり惹かれます。オンオフ問わず使い易そうですし、いま丁度こういうホワイトゴールドの時計が欲しいんですよね。ステンレススチールやプラチナでは出せない、ほのかな温かみを感じる色合いがこの時代ならではのホワイトゴールドの魅力だと思っています。
ロレックスとしては変わり種だとは思いますが、こういう時計は長い事飽きずに使えるという確信があります。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野