1970年代のオーデマ・ピゲが入荷致しました。
70年代のオーデマ・ピゲのスケルトンウォッチのご紹介。昨年入荷したオーデマのスケルトンウォッチもユニークなデザインでしたが、今回のスケルトンも負けていません。
スケルトン化された文字盤は他のスケルトンウォッチと大きな差異はありませんが、18Kホワイトゴールド製のトノー型ケースは全面にエングレービングが施され、70年代の時計でありながらまるで20年代~30年代のアールデコテイストの様な雰囲気。加えてケースのローマンインデックスがクラシックさを更に高めています。
ともすれば一見奇抜にも見えるデザインですが、実は30年代頃から既にオーデマは似たテイストのスケルトンウォッチを製造しており、製造数は決して多くはないながらも50年代や今回の70年代等、長きにわたり造り続けていたオーデマを代表するスタイルの一つ。特に今回の一本は70年代のモダン化が進んでいた腕時計デザインのトレンドを考えれば、これはほぼ間違いなくマス向けではなく愛好家をターゲットにした稀少なモデルと言えるでしょう。
バックルはAW製の18KWG尾錠が付きます(APのロゴは無し)。
ムーブメントはジャガールクルト製の高級薄型手巻Cal.2003を搭載。スケルトン化に合わせてムーブメントもブリッジ等の肉抜きが施されています。
ケースサイズは縦約31.5mm(ラグ除く)×横約26mm。ラグを含めると縦幅は36.5mm程度。
オーデマ得意のラウンド2針のドレスウォッチと比べて縦にスリムなフォルムがよりドレッシーさを引き立てます。
ケースの厚みも70年代のオーデマらしくかなり薄型です。
スケルトンウォッチという緻密でメカニカルな文字盤のディテールと、隅々までエングレービングが施されたケース、この二つが組み合わさることで他の時計にはない存在感が生まれます。
現代では最早定番デザインの一つと言っても過言ではないスケルトンウォッチ。現代のスケルトンウォッチも魅力的なモデルは数多くありますが、我々ヴィンテージウォッチ愛好家が一つ手に取るのであればヴィンテージオーデマのスケルトンウォッチ、かなり良い選択肢ではないでしょうか。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野