1970年代のパテック・フィリップ Ref.3545 ゴールデン・エリプスが入荷致しました。
久方ぶりの手巻きのゴールデン・エリプスが入荷。今回は横長のフォルムが特徴的なRef.3545のご紹介。
18Kホワイトゴールドのケースにブルーのサンバースト仕上げの文字盤はゴールデン・エリプスではお馴染みの組み合わせ。
シンプルの極みの様なデザインは長年玄人好みのモデルではありましたが、昨今のブルー文字盤の人気の高さと、ブルー元来の爽やかな色味は若い時計ファンのお客様も違和感なくお使い頂けること間違いなし。初めてヴィンテージパテックを手に取る方にもお勧めです。
バックルはクラシックタイプの18KWG製の純正尾錠が付属します。
個人的にこのゴールデン・エリプスのシリーズは、所謂70年代初頭の”クォーツショック”によりほぼ全ての時計ブランドがコストと造り込みのバランスに苦心していた時代において、妥協の無い造り込みを感じられる数少ない時計の一つと感じています。
この時計に関してはシンプルなバーハンド・バーインデックスというシンプルな構成でありながらハカマの立体感は勿論、
針自体の厚みも中々で、文句らしい文句が見当たりません。文字盤のサンバーストも美しい仕上がりです。
ケースコンディションも文句無し。エッジもバキバキです。
機械はヴィンテージパテック最後の10型手巻きムーブCal.23-300を搭載。
この時代のパテックのブルー文字盤は是非日光の下で見て頂きたい。この輝きが良いんですよ。ホント、美しい。
ラストは腕乗り。サイズは縦は約27mm、横は約32mm。
正直「エリプスと言えば縦長でしょう!」等と思っておりましたが、いやいやこれはかなり良い感じです。サイズ感も色味も輝きも文句無し。
先日ご来店頂いたお客様が、「ひょっとしたらこの時計は腕を下げた時にケースを縦長に見せる事を意識したのかもね」と一言。なるほど、私は単に70年代特有のテレビスクリーン系デザインの一つと捉えておりましたが、その可能性大いにあり得ます。そう考えると中々に深みのある一本ではないでしょうか?
昨年投稿したゴールデン・エリプスでも書きましたが、個人的にゴールデン・エリプスはかなり好きで、仕入れの場でも常に目を皿にして狙っているのですが、中々状態の良い個体が見つけ難くなった気がします。今回の個体も素晴らしいコンディションですので、お好きな方はお見逃しなく。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野