1990年代のクロノスイス オレアが入荷致しました。
当ブログ初登場。ヴィンテージのクロノスイス “オレア”のご紹介です。
弊社の百貨店の店舗では現行のクロノスイスを取り扱っているため、ご存じのお客様もいらっしゃると思いますが、まずは念のためクロノスイスについてご説明。
クロノスイスは1983年に時計師のゲルト・R・ラング氏が、古典的なスイス時計を復活させるべく、ドイツ・ミュンヘンに設立したブランドです。現在はスイスの実業家オリバー・エブシュタイン氏がその意志を受け継ぎ、アトリエをスイスのルツェルンに移し、スイスの伝統的な技法を取り入れた時計を世に送り出しています。
今回ご紹介するのは生産終了モデルであるエナメル文字盤を使用したシリーズ”オレア”。銅のプレートをベースに4層に渡りエナメル層を重ねるという古典的手法で造られるエナメル文字盤は、ヴィンテージウォッチの時代のエナメル文字盤と遜色ない質感を持ち合わせます。オレア”OREA”は”美しきもの”という意味で、その名に相応しい艶感、透明感のある美しいエナメル文字盤です。
デザインも1920年代~1930年代のアンティークウォッチを彷彿とさせるクラシカルな佇まいで、文字盤等のディテールの質感だけでなく、ウォッチデザインのセンスの高さも魅力のブランドです。
クロノスイスは文字盤だけでなく針も素晴らしいクォリティ。どうですかこのブルースチールのブレゲ針の美しさ。厚みも鋭さも文句無し。美しいその輝きは、時計ファンなら嫌いな人はいないでしょう。
クロノスイス純正の尾錠が付属します。
ムーブメントは1950年代のマーヴィン製手巻ムーブCal.700をブラッシュアップしたCal.C111を搭載。面取りやストライプ仕上げまでかなり丁寧にブラッシュアップされており、シースルーバックから美しい仕上げをいつでもご堪能できます。
オレアは幾つかサイズのバリエーションが有り、サイズによって使用するムーブメントが変わりますが、個人的にはこのマーヴィンのムーブメントを使用したオレアが一番美しく好みです。
ケースサイズは約36mm。オレアの中でも比較的大ぶりなサイズですが、ベゼルのコインエッジが全体の雰囲気を程良く引き締め、間延び感は一切無し。私の細腕でもバランス良く乗ってくれています。
このクラシカルな佇まい、最高でしょう。リューズのカボションも洒落ています。
日光に照らした針と文字盤の質感。美しい透明感と輝きです。
創業者のゲルト・ラング氏はクロノグラフのコレクターでもあり、クロノグラフのメカニズムに関する著書の執筆までするほどでした。また、ヴィンテージムーブを使用した数々のユニークな製品の発表や、手動旋盤によるギョーシェ文字盤やハンドペインティングによるエナメル文字盤等、職人の手作業の素晴らしさを心から愛していました。
その真摯なブランドの姿勢に我々シェルマンも強く共感したことが、現在も弊社でクロノスイスを取り扱っている理由の一つと言えます。
今回ご紹介したオレアは勿論、現行のクロノスイスも是非一度ご覧頂ければと思います。
※現行のクロノスイスのお問合せはこちら。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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