今年最後の【Style】は私がパテックで最も好きなモデル、Ref.2457をご紹介します。
ヴィンテージパテックを象徴するフラットベゼルとラグからリューズへの流麗なカラトラバラインが魅力的な”センターセコンドタイプ”の同モデル。
Ref.96だと力強いドルフィンハンドと砲弾型のインデックスというパターンが多いのですが、この個体は細めの時針と分針、そこのブルースティールの秒針が重なるクラシカルな佇まいが特徴。
一見アンバランスに思えるかもしれませんが、針に合わせてややインデックスも小ぶりになっており、間延びした印象も無く絶妙なバランスとなっています。それに加え、秒針の力強く立体感のあるブルースチールが全体の控えめな印象を上手く引き立て、纏めてくれています。
スモールセコンド派の方からすると、このデザインではやや物足りない、、、。そう感じる方も少なくないでしょう。
では何故Ref.2457が好きか?造形の美しさ、センターセコンドならではのバランスと腕乗りの良さ、、、挙げればキリが無いですが(笑)カラトラバケースで上下左右が対称的、パテックならではの独特な存在感のある「これが時計です。」と言わんばかりの佇まいが私には非常に魅力的でした。縁あってこの業界に飛び込み、今まで写真でしか見たことの無いRef.2457を手に取ったときは感動したのを覚えています。これを手に入れれば”上り”とも言える一本です。
そんな私が好きなRef.2457に合わせるコーディネイトは、温かみの感じられるジャケットスタイルで。
暖色系のツイードジャケット×シェットランドセーターと冬の王道コーデに、18KPGの時計の色合いが映えます。
全体的に”重め”なコーディネートでありながら時計が埋もれてしまわないのは、ケースもムーブメントの厚みの分、わずかにふくよかで立体的なシルエットとなっているので、控えめながらもしっかりと主張してくれます。
冬らしく、ダウンやグローブともコーディネートしてみました。
やはりこういった色味のスタイルには金無垢の時計でしょう。
ドレススタイルでありながら、やりすぎてはいない。我ながら理想的なコーディネートです。
年内の営業も残り数日となり、「今年の締めくくりのStyleは何がいいか」そう考えていた最中、今回の入荷があり迷わず締めの一本に決めました。私の腕に納めてたい気持ちは山々ですが(笑)店頭にてご覧いただけます。
勿論、SALE対象となりますので¥3,520,00-(税込)⇒ ¥3,344,00-(税込) 5%offとなります。1950年製のアーカイブスも付属します。どうぞお見逃しなく。
4月から私の方で取り組んでいるStyleコラム。
試行錯誤しながら投稿しておりますが、こうして無事一年間投稿を続けられたことは普段ブログをご覧頂いているお客様のお陰だと思っております。本当にありがとうございました。来年からも、中野のブログとは違った形でアンティークウォッチの魅力をお伝えできればと思います。
構想は膨らむばかりですので、是非ご期待ください。
私からは少し早いですが、それでは皆様良いお年を。また来年もichigo-ichieブログ、【Style】コラムをよろしくお願いいたします。
シェルマン銀座 佐々木
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