1960年代のオーデマ・ピゲが入荷致しました。
端正な顔立ちが魅力のオーデマ・ピゲのドレスウォッチが入荷致しました。今回はステンレススチールのスクリューバックケースのオートマチック。
デザインは60年代のオーデマらしいバーハンド・バーインデックスを組み合わせた2針のスタイル。手巻きモデルと同様に針のハカマの美しさから、破綻の無い文字盤全体のバランスの良さ、6時位置に筆記体で記された”Automatic”の文字でさえ一つのデザインとして成り立ってしまう程の色気を感じます。
写真では文字盤下側の外周に薄い染みが見受けられますが、実物は肉眼ではほぼ分からない程度の薄さ。文字盤全体のややアイボリーにエイジングした文字盤は、ドレスウォッチでありながらもほのかなヴィンテージ感も楽しめます。
細く・鋭く・分厚い。相変わらず美しい造形のオーデマのバーハンド。
ムーブメントは薄型自動巻きのCal.K2120を搭載。
ジャガールクルト製のCal.920をベースとした当ムーブは、キャリバー名は異なるもののパテックやヴァシュロンでも採用された銘機。自動巻きでありながら厚さ僅か2.45mmと、当時としては驚異の薄型化を実現しています。
外周に配したルビーベアリングによってローター芯以外でもローターを支える構造は、巻き上げ効率の向上だけでなくローター芯の摩耗も軽減されます。
このCal.2120のムーブメントにカレンダー機構を追加したCal.2121がロイヤルオーク”ジャンボ”ことRef.5402STに搭載されたムーブであることはあまりにも有名です。
ケースサイズは約34mm。60年代のオーデマお得意の2針スタイルですが、手巻きのモデルと比べて僅かに大振り。しかしながら調和のとれた程良い厚みも相まって、腕乗りの良さは相変わらず。
このミドルケースの1mmにも満たない様な僅かなステップ。有っても無くても変わらない様に思えますが、この僅かなステップが腕に乗せた時に薄くドレッシーな佇まいを生み出す役割を担っています。
やはりオーデマの2針は良いですね。正直文句の付け所がありません。
サイズも程良く、ステンレスならではの使い易い色味、オールラウンドで活躍間違い無しの一本です。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野