1960年代のパテック・フィリップ Ref.3438が入荷致しました。
希少なパテック・フィリップのカラトラバ・オート Ref.3438が入荷致しました。前回の入荷から3年以上振りです。
ヴィンテージパテックにおいて自動巻きムーブ搭載モデルは数多く存在しますが、実はカラトラバ・オートと呼ばれているのはたった3モデルでして、Ref.3403、Ref.3439と今回ご紹介するRef.3438がそれに当たります。
中でもこのRef.3438、他のモデルと比べて極めて非凡なのがそのサイズ。自動巻き搭載機でありながらケースサイズは僅か30.5mm。このケースサイズで皆様もお察し頂けるかと思いますが、Ref.3438は手巻きのRef.96とほぼ同じサイズで、自動巻きのパテックとしては最小のモデルなのです。
百聞は一見に如かず。ご覧の通りケースに目一杯パテック製の自動巻きムーブCal.27-460が搭載されています。裏蓋はムーブメントの厚みが増えた分Ref.96と比べると若干膨らみがありますが、Cal.27-460が比較的薄型であるため大きな変化はありません。むしろ12SCを搭載したRef.96の方が私は厚みを感じます。
という訳でRef.96とほぼ同サイズのRef.3438、腕乗りが悪い訳ありません。
小振りでもエッジの立ったマッシブでボリューム感のある造形、これぞカラトラバと言った佇まい。更にPPリューズが組み合わさることで生まれる特別感は唯一無二。
文字盤のデザインは60年代のテイストを感じさせる細身のバーハンドにバーインデックスでトップのみ12のアラビック。Ref.96ではほぼ見ないデザインで、重厚感のあるケースデザインにこのシンプルで繊細なテイストが意外にもマッチしており、男性だけでなく女性でも着けこなしやすい雰囲気も魅力。
ケースは過度な磨きは施されておらず、全体的に薄く金錆が浮いた良コンディション。文字盤もほぼ文句無しで目立つ傷や汚れはありません。
アーカイブは取得済み。1961年製造の個体です。バックルはパテック純正の18Kイエローゴールド製の尾錠が付きます。
極めて高い人気に対して出会いの機会が少ないカラトラバ・オート。コンディションの良い物となると尚の事少なく、特にRef.3438は当時の時計の標準的なサイズが35mm前後だった為、トレンド的にも最も生産数の少ないモデルかと思います。
3年ぶりの入荷のRef.3438、お探しだった方はお見逃しなく。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野