1960年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。
ユニークなダイヤルデザインが魅力のヴァシュロンのRef.6136のご紹介。
薄型のケースにツイストラグを組み合わせたシンプルさとファンシーさを併せ持ったRef.6136。リューズは後年に交換されておりますが、文字盤はエナメルの象嵌でコンディションも良好。良い雰囲気の時計です。
特にこの個体はインデックスが見どころで、一見シンプルなバーインデックスは多面カット且つ前後がピラミッド型に造形されており、この部分だけでヴァシュロンらしいデザインセンスを感じさせます。
また、ドット風のインデックスもよく見ると8角形とピラミッド型を組み合わせており、バーインデックス共々かなり緻密なデザインです。ここまで凝った造形のヴァシュロンは久々に見ます。
遠目から見ると全体的に柔らかな印象を受けるダイヤルデザインですが、ルーペでディテールを確認するとその細かな造形によりイメージがガラッと変わる驚き・楽しさがこの時計にはあります。
針のハカマの立体感・形状も非常に綺麗。クリアランスもしっかりと詰められた美しい山型に見えます。
ジャガールクルト製の高級薄型手巻きムーブCal.1002を搭載。ジュネーブシール入りです。仕上げも巻き味も文句無し。
ケースサイズは約32mm。個人的な意見ですが、ドレスウォッチ好きならVCとAPの32mm位の薄型は一つは持っておいた方が良いですよ。文字盤のレイアウトは一切の破綻が無く、薄型のケースも単に薄いだけの貧弱なフォルムではない、しっかりと存在感を兼ね備えた3大時計の名に相応しい佇まい。
特に今回のヴァシュロンはケースのライン、ケースサイドからラグ先端に進むにつれて僅かに膨らませられていて、その美しい曲線とボリューム感は腕元にワンランク上の華やかさを生み出します。
良い個体・デザインは以前ほどは見つけ易くなくなっているヴィンテージヴァシュロンですが、このサイズのものはまだ比較的値頃感があるので、自分もチャンスがあればまだまだ集めていきたい時計の一つ。
他人と被らない、でもクォリティの高い時計が欲しいという我儘に答えてくれる一本です。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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