1970年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。
ヴァシュロンの2針のドレスウォッチが入荷致しました。
如何にも60~70年代の薄型のドレスウォッチらしい、数多くのブランドが製造したであろうスタイルですが、シンプルさ故に真の意味でバランス良くデザインするにはセンスが問われるジャンルの一つ。
今回のヴァシュロンは12・3・6・9は他のインデックスよりも太く、更にブラックのペイントを針・インデックスにペイントすることで、シルバー色の文字盤とのコントラストがはっきりとし、繊細さと迫力の両方を持ち合わせることに成功している様に思えます。
ムーブメントは薄型自動巻きのCal.K1120を搭載。
ジャガールクルト製のCal.920をベースとした当ムーブは、キャリバー名は異なりますがパテックのノーチラスやオーデマのロイヤルオーク等でも採用された銘機。自動巻きでありながら厚さ僅か2.45mmと、当時としては驚異の薄型化を実現しています。
ローター芯だけでなく外周に配したルビーベアリングによってローターを支える特徴的な構造は、巻き上げ効率の向上だけでなくローター芯の摩耗軽減にも一役買っています。
個人的にはドレスウォッチは貴金属ケースが好みではありますが、きめ細やかなサンバースト仕上げの文字盤に、ヘアライン仕上げのベゼルとラグ、指に引っ掛かる位エッジの立ったケースと三拍子揃うことで生み出されるこの圧倒的な金属的質感。これはステンレスだからこそ映えるデザインではないでしょうか。
ケースサイズは約33mm。実に良い腕乗り。やはり薄型のドレスウォッチは33mmくらいがベストな気がします。顔つきも良い意味でヴァシュロンぽくない端正な顔立ち。これ位のさり気無さがドレスウォッチにはちょうど良いんですよね。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野