1990年代のブレゲが入荷致しました。
ブレゲの新着のご紹介。程良いサイズとムーンフェイズが魅力のRef.3300。
昨年から取り扱いを始めているヴィンテージのブレゲ。Ref.3300は一番最初に弊社が仕入れたモデルでして今回は一年振りの入荷。この小振りなサイズに巻き味の気持ち良いルクルト製手巻きのムーブ、アシンメトリーな配置のムーンフェイズと、かなり美味しい所が詰まったモデルだと私は思います。
針は青焼きのブレゲ針。細身で品の良いドレスウォッチらしいシンプルな針ではありますが、その製造には28もの工程を経る必要があり、その上製品用として合格するものは100本の内30本程度だったとのこと。手動の機械を使用してスチールから針の形を削り出すところから始まり、最終工程の青焼きも職人の感覚で焼き入れを行うその製造方法は、アンティークウォッチの時代の製法に勝るとも劣らない手の込み方。
また、ブレゲの代名詞とも言えるギョーシェ文字盤も同様で、ゴールドのプレートに主導の旋盤で彫り込みが行われます。
この比較的現代の時計に近い年代でありながら、アンティークウォッチ同様に職人の手の業をしっかりと堪能できるのがヴィンテージのブレゲの魅力ではないでしょうか。
初期の個体に見られるカボション付きリューズ。カボションもしっかりと尖った良いコンディション。
バックルは純正の18KYG製尾錠が付属します。
ムーンフェイズの月の縁を見て頂くと解りますが、単なるプリントではなく月と星の部分はややくぼんで造形されており、アンティークウォッチ時代のムーンフェイズを彷彿とさせる美しさ。
ケースサイズは約32.5mm。やっぱブレゲはこのサイズが好み。
コインエッジが施されたケースサイド。ここもブレゲならではと言った佇まい。因みにブレゲのケースはケース重量の約3倍の金を使用し、その2/3を削り取って生成するという非常に贅沢な製法が用いられています。
ブレゲを取り扱い始めて一年以上が経ちますが、中でもこの手巻きでムーンフェイズ付きのRef.3300は販売後も度々お問合せを頂いていた人気モデルです。
ヴィンテージウォッチに通ずる程良いサイズ感と遊び心を感じさせるムーンフェイズ、そしてブレゲらしいクラシカルな佇まい、これらが絶妙にバランス良く両立していて、もし一本ヴィンテージのブレゲを手にするならば、私自身もこのRef.3300が良いかなと思っています。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野