
1950年代のヴァシュロン・コンスタンタンが入荷致しました。

前回のヴァシュロン(販売済み)に続き、今日のヴァシュロンも自信ありです。
ダイヤルデザインはクサビとドット、12・3・6・9の飛びアラビアといういかにも50年のヴァシュロンらしい遊び心溢れるデザイン。そしてなんといっても文字盤全面に施された緻密なギョーシェが目を引きます。外周のパールドット付近のみギョーシェが施されておらず、これが疑似的に2トーンダイヤルのようなテイストを生み出しています。こういうテイストはヴァシュロンの独壇場と言ったところでしょう。
ケースは多面カットされた直線的なラグから力強い印象を受けます。ユニークでファンシーなデザインが多い50年代のヴァシュロンの中ではシンプルで王道のドレスウォッチといった佇まいですね。奇をてらわず純粋にまず一本クォリティの高いドレスウォッチが欲しいという方にはむしろ打ってつけの一本と言えるでしょう。

針もお見事。この立体的な造形のバーハンドが堪りません。ヴァシュロンは秒針のお尻の膨らみも見どころの一つ。針の写真には特にこだわりがあって、ヴァシュロンなら10時8分20秒当たりのポジションで、この角度から撮ると袴や秒針のお尻が綺麗に映ってくれます。

スクリューバックケースの中にはお馴染みルクルト製の手巻ムーブCal.454/5Bを搭載御覧の通り美しい状態を保っています。

腕乗りです。ケースサイズは約36mmのビッグサイズ。スクリューバックということも相まってボリューム感はかなりのものですが、文字盤のデザインからケースのシェイプまでバランスが良く、私の細腕にも違和感無く乗ってくれています。

ケースも過度なポリッシュ感は無く、全体的にケースのエッジ感を感じられる気持ちの良いコンディションです。

良い顔してる時計でしょう?文句のつけどころが無いですね、これは。ヴァシュロンらしいユニークなダイヤルデザインに質の高いギョーシェダイヤルやバーハンド。ヴィンテージヴァシュロンの醍醐味がこれ一本にしっかりと詰まっています。個人的には「これ一本持っていればとりあえずヴィンテージヴァシュロンはOKです」と言っても良いくらいです。お勧めですよ。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
※シェルマン銀座店は2024年3月29日より下記住所へ移転しました。
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