1890年代のパテック・フィリップのミニッツリピーターのご紹介です。
しばらく日にちが開いてしまいましたが本日は”ミニッツリピーター特集”最終回として1890年代のパテックのご紹介です。
こちらはミニッツリピーターにスプリットクロノグラフを組み合わせたコンプリケーションモデル。
ローマンインデックスの陶製文字盤にブルースチールのスペード針はクロノグラフでありながらドレスウォッチの様な佇まい。
極めて高い完成度のデザインに、当時のデザイナーや職人のセンスや技術力が垣間見えます。
厚みのあるケースは18KPG製で裏蓋はエングレービングが彫られていないプレーンな状態。中蓋にパテックの刻印が入るのみ。
ムーブの状態も良いですね。複雑系のムーブらしいこのメカメカしさが何ともそそります。
それではリピーターの音色をお楽しみください。
純正ではないのですが同年代の懐中時計用のBOXが付属します。
こうして机に置いているだけでも100年以上の重みを感じますね。
惜しいことに文字盤にはクラックが入っておりますが、本来の雰囲気を壊すことの無い、当時のパテックの最高峰の技術を堪能できる一本です。
これまで、ティファニー、GOLAY、オーデマと様々なミニッツリピーターをご紹介させて頂きましたがデザインは勿論、
リピーターの音色やテンポ等にもそれぞれ個性が有り、改めてミニッツリピーターの奥深さを私自身感じました。
特に懐中時計のミニッツリピーターが奏でる音色や響きは、持ち手の感情に訴えかけるような、エモーショナルな時間をお過ごし頂けるかと思います。
再び我慢の日々を過ごすことになりそうな最近のコロナウィルス情勢ではありますが、
当ブログも皆様にとってささやかな楽しみや安らぎとなれるように、より一層力を入れていきたいと思いますので今後とも宜しくお願い致します。
当店にお越しの際は是非お手に取って美しい音色をお楽しみください。
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※商品番号D5355 ¥3,300,000-(税込)
By T.N