
1930年代のH.モーザーが入荷致しました。

1930年代のH.モーザーのワンプッシュクロノグラフが入荷致しました。
H.モーザーというブランドについては、ヴィンテージウォッチよりも現行の時計を主に追いかけているお客様の方がピンと来ると思います。現行のモーザーの最大の特徴とも言えるグラデーションダイヤル(ヒュメダイヤル)は非常に美しく、かつてシェルマンでも扱っておりましたが私自身今でも好きなブランドの一つです(ストリームライナーの流線型のケースラインが結構好きなんです)。
H.モーザー自体はスイスのシャフハウゼン地方の貴族かつ時計師であったハインリヒ・モーザーが立ち上げたブランドです。運河や発電所の建設等でシャフハウゼン地方の発展にも寄与しました。またシャフハウゼンと言えば忘れてならないブランドがIWCですが、当時IWCをシャフハウゼンに誘致したのもモーザーと言われています。
今回の個体はヴィンテージモーザーの中でもかなり古いクッションケースのワンプッシュクロノ。ペイントのアラビアインデックスが記されたシャンパンカラーのダイヤルに、美しい青焼きのブレゲ針が非常に映えます。

ムーブメントのバルジュー製のCal.VZを搭載。オーデマのVZSSやミドーのマルチセンタークロノのムーブメントのベースとしても使用された、当時としては非常に完成度の高いムーブメント。メカメカしい意匠には男心をくすぐられます。

裏蓋の内側の原稿のH.モーザーでも使われているマークが刻印がされています。

ケースサイズは約32mm×約31mm。ここまでクラシカルな顔つきの時計は久々に腕に乗せた気がします。クッションケースならではのボリューム感がたまりません。

オニオン系のリューズデザインもなんとも30年代らしい意匠です。

ヴィンテージのモーザーは仕入れの場で稀に見る事はあるのですが、安価なものや60年代のダイバーズ等比較的年代の若い個体との出会いが多い印象です。しかし今回のワンプッシュクロノは明らかに当時としても高級品、外装から内部まで非常に手間を掛けて作られたことが伝わってきます。
クロノグラフでありながら、ドレスウォッチとしても成立してしまうくらい気品漂うこのデザイン。現代のH.モーザーのブランドイメージに勝るとも劣らない一本と言えるのではないでしょうか。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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