1950年代のパテック・フィリップ Ref.2540が入荷致しました。
今日は中々珍しい、パテック・フィリップのRef.2540が月末に滑り込みで入荷。パテック初の自動巻きムーブである12-600ATを搭載する唯一の角型モデルです。
ヴィンテージパテックに詳しいお客様には周知の事実だと思いますがCal.12-600ATはその多くが”トロピカル”ことRef.2526に搭載されており、その他のRefは決して多くは製造されておらず、このRef.2540も同様です。
今回の個体は定番の18Kイエローゴールドにバーハンド・バーインデックスの組み合わせ。ケース・文字盤共に軽いポリッシュ・クリーニングは見受けられますが、エナメルの立体感とラグ裏のホールマークはしっかりと残っています。
好事家垂涎の銘ムーブCal.12-600ATです。超肉厚の18KYG製ローターに施されたギョーシェ、いつ見ても圧巻です。
とはいえ正直「12-600で角型ってどうなのよ?」と思いながら腕に乗せてみたのですが、いやコレすっごい良いですね。12-600AT搭載機らしいボリューム感は勿論あるのですが、スッと腕元に収まると言いますかシャツの袖の邪魔にならない絶妙なバランス感なんですよ。
ケースサイズは約31.5mm×約31.5mm。デコ感の有るホーン系のラグと、曲線・曲面で構成されたケースデザインに写り込む光の美しさ、これは12-600AT搭載機の中では2540唯一の佇まいと言えるでしょう。
いやいや毎度毎度ですがすっかり気に入ってしまいました(笑)
アーカイブは取得済みで1958年製造。12-600AT搭載機としては後年の個体です。バックルはパテック純正の18KYG製の尾錠が付属します。
12-600AT搭載機は日々お客様よりご要望を頂く人気モデルですが、ここ数年非常に見かける機会が少なくなりました。お探しだった方はどうぞお見逃しなく。
当店にお越しの際は是非お手に取ってお楽しみください。
銀座店 中野
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